コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

[戻る]
■ 思いつきの科学?2008. 8. 9

「思いつきのギョーザ」という地元では結構有名なギョーザ専門の店があって、数年前に経営者つまりギョーザを焼くオヤジさんの高齢の為に店はたたまれてしまった。
迷路のような路地裏の奥の片隅に小さな古ぼけた看板だけの店で、中もキタナクてゴキブリの這いずりまわれるようなところであったが、一徹な味と大きめなサイズのそのギョーザは見かけよりもはるかにおいしいものであった。

この「思いつき」というのは、インスピレーションのことであろうけれど、第6感とか霊感とか言って結構人生にとって重要ではないかしらと思い筆の向くままこれを書いている。
チェスの競技の時に、確か3分考えても40分考えても結果は殆ど変わらないという説があって、「考えて考えて」出した結論とフッと思い立った結論とではあまり差がないと仮定すれば、「決断」というのはそれがいかに重要であったとしてもサッサとしてしまった方が時間の無駄にならず、人生にとって望ましいのではないかと思える。
チェスではないけれど3分と40分ではエライな違いである。

けれども一般に人間というのは殆ど大事な決断をずるずるとダラダラと引き延ばしてしまって、自らの怠惰な精神と勇気の無さで人生の貴重な時間をあたら浪費しているのではないだろうか。
明石家さんまという超有名な芸人さんが、これまた今でも大女優である大竹しのぶと結婚する羽目になった時に「(結婚を)する後悔よりしない後悔の方が後になって辛い」という名言を吐いて一度は夫婦生活に入り、子供までもうけた。
結婚は破綻することになるのではあるが、確かに「後悔」は無かった筈だ。
筆者の研究では、この星の組み合わせは早晩破局に至る運命にあり、早々に離婚してしまったのはお互いに賢い決断だったと思える。
さんまさんもナカナカうまいこと言うものだなぁと思ったが、妹の結婚式の時にフッとこの言葉がアタマに浮かんで、その言葉に背中を押されるようにして今の配偶者との結婚に踏み切った。
当時は入籍だけをしてマンションに住み、後に一戸建ての安アパートにうつり、結婚生活を開始したがかれこれ30年近くになるが、殆ど後悔というものは無い。
いつ離婚するかワカランけれど、それでも仕方の無いことであるし、何しろチリひとかけ程の後悔の無いことがありがたく幸せである。
何故かワカラナイけれど・・・。
「思いつき」とか衝動とかインスピレーションとか、人間の行動動機や決断の手法として「思いつき」というのも悪くないなぁと今も考えている。

そもそも思考とインスピレーションとの間にはどんな相関があるのであろうか。
モノの本によれば「考えすぎる」ことはインスピレーションを阻害するという説とよくモノを考え、記憶したことが総合的に凝縮されてインスピレーションになるという説があるけれど、どちらも正しいのではないかと思う。
何故ならば「思いついた」と言う結果を出せたのであるから、どちらにしてもその人間のその時のその場所その年令における最適最良の決断なのであるから、例えそれがドロボーとか殺人とかであったとしてもその人間にとっては人生の学びとして必要であったのかも知れない。

モチロン普段からその人間がどんなことを考えているのかとか、どんな人々や環境に接しているかということがその人の「思いつき」に関係してくるから、基本的にはそのような悪い結果や行動を喚起するような人物との交遊や情報は避けたいものである。

ありがとうございました

追記
この「思いつき」を増やす為に読書をしたり、瞑想をしたりしているのかも知れないが、テレビや新聞もこのような思いつきを生じさせる力がとても大きいが、それは何らかの欲望や感情と同時に何がしかの購買行動を促す力が最大であると思う。
何故ならば、そのようなメディアの実はこの今の時代の最も大きな存在価値、目的が「買い物」を「思いつかせる」ことにあるからである。

たくま癒やしの杜クリニック
濱田朋久



濱田.comへ戻る浜田醫院(浜田医院)コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせいよくある質問youtubeハッピー講座