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■ 愛について(10) | 2004.12.15 |
やっと冬らしい寒さになりました。 何だか寒さが嬉しい。冬は冬らしく。季節が安定していないとやはり心配になりますね。 やれやれ。 いよいよ歳末。今日は、今年初めて「良いお年を」という挨拶を患者さんにしました。 「愛について」の最終章です。 「人は愛を学ぶために生まれてきた」 「人生は愛と意志のドラマ」感性論哲学者、吉村思風氏の言葉。 「人生は愛の実践、表現の場である」 人は愛によって生まれ、愛によって生きる意欲を持ち、愛のために死ぬ。愛によって人生の喜びと幸福感を得る。一方でまた苦しみも感じる。 「愛はすべてを癒す」という言葉もあります。 愛は永遠のテーマだ。 人間関係で苦しむ人に時々お伝えすることです。 マザー・テレサは人間関係で苦しむでしょうか?否、それはなさそうですね。何故か? 神への愛で生きているからかも知れません。「垂直的愛」と呼んでいるのですが、神への愛、深い自己への愛は、天への愛、宇宙への愛といっても言い。時間と空間を超越し、深い自己への探求は、ある種神々しい内面の世界へと自らの精神を導く。 西郷隆盛の「敬天愛人」という言葉もそのような境地かも知れませんね。 人間関係は「水平的愛」。先述しました「垂直的愛」に対して人間同士の愛情の授受関係をとりあえずこのように呼んでいます。 一般的にこの「水平的愛」だけを愛と考え感じていると思われますが、これだけではどうしても、健康に生きて行くには「心もとない」。 マザー・テレサでなくても、やはり「祈り」とか「瞑想」とかで、自己の内奥に深く入っては、垂直的愛のエネルギーを受け取りながら、人間関係を過ごせば、安定的な精神を得られるのではないか・・・と考えています。 つまり、どちらかというと不安定になりがちな、人間関係による愛情エネルギーの授受だけには「依存」しないことが肝要。 ・・・・・ではないでしょうか? 両方とも人間関係と捉え、他者との関係、自分との関係と考えても良いかも知れません。 濱田朋久 拝 良いお年をお迎え下さい。 有難うございました。 |