[戻る] |
■ 笑顔のチカラ | 2008. 4. 4 |
「笑顔はもうかりまっ!」というのは、経営の神様、松下幸之助の言葉であるが、医学的・人間関係的に笑顔というものをあらためて考察してみたい。 朝の朝礼(この言い方は変ですネ)の時に、集まったスタッフの人々に「笑顔は自分を癒やすか、他人を癒やすか?」などという、やや乱暴で不遜な質問を投げかけてみたところ、他人を癒やすと答えた人が多かった。 実際に人間の笑顔というものへの感じ方、考え方としてある意味予想どおりだったので、特に異論は無いが、多くの日本人が笑顔というものを人間関係の大事なツールとして捉えていることのひとつの証左になっていると思った。 もっと簡単に言うと、笑顔というものは人を喜ばせ楽しませ、安心させる人間のコミュニケーションの大切な手段と無意識に考えているようだ。 赤ちゃんの無邪気な笑顔はとても美しく見ている人を無条件に喜ばせる。 大人でも美しい笑顔というのは、赤子のように無邪気に見えるが、人間として多くの辛苦、辛酸をなめて苦労を重ねた人の方が、より美しい笑顔をその相貌に表出させるそうだ。 相手を蕩かすような人蕩し笑顔は、ナカナカ一朝一夕にはつくれない。 平気で仏頂面を下げている人々もいるがそれはそれでひとつのメッセージであり、必ずしも悪いわけでもない。 けれども一般的には、笑顔と仏頂面、しかめっ面なら殆んどの人は笑顔を好む。 それなのに日本人というのは、西欧人などと比べ笑顔はあまり得意でないはないらしい。 ヨーロッパに行った時に、エレベーターの中で見知らぬ人と一緒になった時には、最も感じが悪いのは大概日本人だった。(今は知らないけれど)。 ヨーロッパ人、特に白人の大人の男女なら、多く軽く目を合わせ(アイコンタクト)、暖かい小さな笑顔で「私は安全ですよ」というメッセージを与え合う。 或る意味とても美しく好ましい習慣であるけれども、恐らく日本人同士では、わざわざ笑顔を交わす必要が無いほど、もともと何の警戒心ももたずに生きることのできる安全な国なのであろう。 日本における笑顔のメッセージを列挙すると 安心 好意 正直 誠実 優しさ 親切 愛 などなど、良いものばかりだ。 「笑顔は女の宝」などという言葉もある。 ヘタな言葉より、笑顔の人間関係におけるチカラというのは強大であるのだ。 医学的には、脳の中に快感神経というのがあって、表情中枢もそこを通っているそうだ。 だからニッコリすると、自動的に脳の快感物質が放出され、快感神経が刺激されて、快感を得ることができるらしい。 昔。トライアスロンという競技をしていて、水泳、自転車、長距離走の3つを順に競い合う耐久レースであるが、レースの時には皆サングラスをかける。 これは、カッコがイイという理由ではなくて、疲労を蓄積しないためだ。これは自ら体験してみてさらに確信した。渋面は明らかに辛くなる。苦しそうな表情で走れば、苦しさも倍増するというワケだ。 笑顔かやすらかな顔で走れば疲労感も減じ、ひょっとしたら、このやや自虐的で苦痛なスポーツも快感になるのかも知れない。 今は、マラソンランナーもサングラスをかけている。 追記@ 顔の表情で、敵意とか嫌悪感というのは眉間にでるらしい。 そして好意、好感というのは頬にでるそうだ。 眉間にシワがなく、頬がふっくらしている為には、口角が上がっていることがじゅうようだそうな。 つまり、相手に好印象を与える為にも自分をもっと心地よく癒やすためにも、口角を上げて、頬骨のあたりをふくらませ、眉間を広げれば良いということになる。 ついでに言えば、女性で眉間にシワがあると男運が悪いそうだ。 もしくは男に逃げられる。 形成外科でも何でも良いから、女性であれば眉間のシワはなんとしても、取り除きたいものだ。 追記A アラン・ドロンという昔の美男俳優や、天地茂という日本人の俳優がいて、2人とも眉間の縦ジワがしぶく、カッコよかったが、 真似して良いことはなかった。 不健康でアンラッキーなことがつづいた。 天地さんは脳出血で夭折した。 アラン・ドロンは70才で美しく再生したが、老け顔の割に若々しくチョット前に見た映画より髪も増え、腹も平坦になっていた。 いわゆる、極めて巧妙に精緻にアンチエイジングと形成外科を施している。 当然であろう。 俳優にとっての容姿というのは、謂わば大切な商売道具なのだ。 普通の商売人にとっての「笑顔」のように。 ありがとうございました たくま癒やしの杜クリニック M田朋久 |