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■ 愛について(3) | 2004. 8. 9 |
連日の暑さも幾分やわらいだような今日この頃です。 朝は秋風・・・。もうすぐお盆ですね。 昔の映画で、「ある愛の詩」というのがありまして、そのヒロイン確かアリ・マッグローだったと思いますが、その台詞。 「愛とは決して後悔しないこと」 少年時代に観たときは何のことかサッパリ分からなかった。実は今もよくわからない。ので、エリック・シーガルの原作も読みましたが、読み物としては、まあまあなものの、テーマが上記の言葉なので、やはりイマイチでした。映画も小説も当時大ヒットしましたね。 今年の邦画でも「世界の中心で愛を叫ぶ」という前記の映画と似たようなストーリーの映画が、これまたヒットしましたね。 アタマの良い美人の女の子は早死にしなければならない。 ただしあの空前の大ヒット「タイタニック」では、若い美しい男が早死にしましたね。こと物語、映画の世界では、愛と死は不可分に見える。 何だか映画の書評みたいになりました。スイマセン。 後悔というのは、後で悔やむわけですから、当然過去のことですね。 愛は過去にはない・・・ということ? 愛の思い出なんていうのもありますが、思い出している「とき」は現在ですから、「今ここ」。 私自身最も愛した人の一人も既に故人ですが、その人への心のなかの愛そのものは、殆ど色あせもせず、微動だにせず「今ここ」に厳然とある。そしてその愛は自らの大いなるよりどころであり、やすらぎの源泉となっている。その人は故人であるから、まず死を恐れることから、自分を自由にしてくれている。その人とは実は父である。(色気ありませんね)。25年前の父の急死以来あまり死を恐れなくなった気がします。父への愛と生と死にまつわるあらゆるできごとについて、 後悔などさらさらない。 そういう意味かな? 「愛とは決して後悔しないこと」 濱田朋久 拝 読んで下さって有難うございました。 |