コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 美しい話2008. 3.22

少々腹の立つ事があり、気分なおしに手に取った本が感動的な美しい話のオンパレードで心が洗われて気分も落ち着いたので、予定を変更してこれを書いている。

日本人というのは、もともと徳性の高い民族であるらしい。
どのような徳性を持っているかと言うと、
@弱者への優しさ
A名誉を重んじる
B死を恐れない
これは武士道につながるものであるが、@は武士の情けとか、惻隠の情とかに表現される、「武」と「優」の絶妙なバランス美を示している。

付け加えるならば、個人的な見解であるが日本人の「忘れっぽさ」と「気前の良さ」を特筆すべきと思う。
他者の悪事に対してなら、「忘れっぽさ」は寛容さの一番の表現と思える。
特に「忘れっぽさ」は他者への恨みつらみへのそれなら、周囲もさわやかさ、潔さとも取れるかも知れない。

世界中に原子爆弾を2回にわたって落とされて、その爆弾を落とした敵国と一番の仲良しというのが今日他国にありえるだろうか。
今、大好況の中国とかアラブ諸国ではこんな事はあるまい。
いずれも教科書問題とか靖国問題、イスラム教対キリスト教の争いに比べたら、時間軸として見たら、日本人のこのアッサリ感は際だっているように見える。

また気前のよさでは、いわゆるODAの国際的な金額の高さ、湾岸戦争での「金まわし」の良さなど、出兵しなかったが「金だけ出して・・・」みたいな評価を内外でされたけれども、やはり気前の良い国情を持っているような気がする。
たとえそれが国策上または国際情勢上「仕方なし」であったとしてもである。

個人の資産財産をすべて処分してその上、所有していた個人の人生の後半生を地域の人々へ惜しみなく捧げ尽くした天竜川の金原善明という人物がこの本の冒頭に載っていたが、このような話は日本人では最近少なくなったように感じる。意外に真実は「美談」や美しい逸話には今でも周囲を綿密に見渡せば事欠かないのかも知れない。最近の若い人でも電車や本屋などで見せる態度物腰には、殆どの場合優しい気配り心遣いを感じることが多い。

こういう話を寝る前に読むと明日の仕事への勇気がモリモリと湧いてくる。

愚痴や泣き言や不平不満を仕事柄よく聞かされるので、「夜の心の洗濯」にはこんな本は持って来いだ。

話は変わるが最近はやはり「忍の一字」個人的にそういう星まわりなので、「忍」とか「従心」とか「謙虚」とか、読む本、読む雑誌、次から次へと、このメッセージが、目にさらされるし、事故や病気への注意を促す文面にもよく出会うので、この美しい話も、生き方の参考に、こころに銘じようと思う。

忍というより、自分を「与える」と決めれば、苦しみより喜びへ気分がシフトしていく気がする。
「自我を捨てて与える」

すべての美しい話の共通点だ。

醜い話とは全くその逆で、自分の利益、我欲のために他人を犠牲にしてヌケヌケとして、平然としている人々の話だけれども、胸にジッと手を当ててわが事に思いを馳せれば我ながら恥ずかしくなるくらい結構あるものだ。
「人のフリみて我がフリ直せ」
自戒自戒。

自我や我欲を通していくというのは、意外に疲れます。
面倒臭いのでできる限り所謂個人の「エゴ」は捨ててしまって「持ってけ〜ドロボー」・・・なんて一度は言ってみたいけれども、ホントは、めちゃくちゃせこ〜いおじさんなんで・・・。スミマセン。

ありがとうございました。

追記@
先の2回の戦争中にも多くのユダヤ人を助けた日本人が、少なくとも3人は存在しており、アメリカ軍、イギリス軍の軍人を救助した逸話も数多く在るようだ。またトルコとかポーランドとかインドとか思いもよらない国の人も日本人に救われたという秘話もあるそうだ。
このような話は同じ日本人として誇らしい話だ。
逆だったら自己嫌悪に陥る。

追記A
南京大虐殺も捏造だったという説が最近になって噴出しており証拠も数多い。
ああいうことをするというような感じが同じ日本人としてどこか不自然であるとはいつも感じていたけれど。中国の共産党軍と国民党軍との虐殺合戦を反日プロパガンダとして使っていたという説が有力である。
当時の写真でみる日本軍の軍服のデザインが日本軍のそれではないことと、日本軍の背景にいる中国の人々の表情が「にこやか」というのも何かしら変だ。
意外に好意的に迎えられていたのかも知れない。
「写真が語る南京大虐殺の嘘」もあながち全くのデッチアゲでもなさそうな気がする。

追記B
「優しい日本人」という本があって、中身はというと第2次大戦中アジアの諸国を「侵略」中にはその被支配国に学校をつくり、法を整備し教育し、国の発展に尽くしたとのことである。
イギリス・フランスのように「殖民」ではなく「拓殖」だと主張する民族主義者もいる。

たくま癒やしの杜クリニック
M田朋久


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