コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 思考と現実の関係について2008. 3.19

「思考は現実化する」
有名なナポレオン・ヒルの成功哲学書(この分野の学問の草分け的書物)があるが、これは考えてみれば至極当たり前の事である。

そもそも、今少なくとも現実に在る人工物はすべての誰かの頭の中にあったものだ。
誰かが空を飛ぼうと考えて、飛行機が発明され、今や実際にジェット旅客機が毎日飛んでいて海外旅行なるものが数時間から1日でできるようになった。

ほんの100年程前には、ヨーロッパに行くなど数ヶ月も船に揺られやっとの思いで辿り着いたものだが、今は、その気になれば世界中どこでも2,3日あれば着いてしまう。
凄い時代になった。
当時からすると夢のような時代になっている。
これらは全て人間の思考の賜物だ。

また、この世のすべての人工物は、あらかじめ存在していたとも捉える事ができる。
例えば電気であるが、もともと自然に存在していたものを活用する術を誰かが発見しただけなのだ。
電波もそうだ。
電磁波もそうだ。

原子爆弾みたいな厄介な創造物まで出来てしまった。
このような危険な創造物というのは、ノーベル賞の創設者ノーベルがダイナマイトを発明したように、アインシュタインを原爆の母として有名にしてしまった。

いずれも平和利用もされているが・・・。

話はそれてしまったが、私の頭の中にあったものも、その幾つかは自然に現実化してしまった。

その発端を記憶を辿りながら思い出してみると、
まず@思いついたこと
A口走ったこと
B祈ったこと
この3つの要素が存在した。
というより、これが無かったら現実化しなかったことに気づく。

創造というものが、他の生物と違い人間に許された最大の能力であるから、この能力を使わずに生きる程虚しいことはあるまい。
と思うのだけれども、この創造という作業を怠っているというか、気づかないというか、この楽しみを人生から享受しようとしない人々の何と多いことか。

それは実は何か物質的なものでなくても良いのだ。
それは、文章であり、絵画であり、音楽であり、言葉であり、理論であり、詩であり歌であり、ジョークであり、その人生そのものであり、その人の存在そのものであったりする。

例えば、キリストとかブッダとか、ムハンマドなどは、その「人となり」人生そのものが、人類への影響力と言う意味では壮大なスケールの創造物でもあると思う。

実際には創造の無い人生など厳密には無いのであるけれど、それを意識して生きているのか、ただ日常の習慣化された殆ど思考の無い生活に埋もれ生きているのかの差は大きいと思える。

毎日創造する人生。
毎日浪費する人生。
この差は実のところ思考の仕方として捉えるととても僅かなさに思える。
それは、ただ「意識の問題」だけなのだ。

思考は現実化する。
この前提に立てば、私たちの発するすべての言葉や行動、態度、ふるまいは、私たちの人生に多大な影響を与えるだけでなく、人類にも影響を与えている。
最低でも65億分の1影響はあり、そして65億人に影響を与える潜在力も含包している。
この創造という作業の重みにどれだけの人々が気づいているのであろう。
個人的な見解であるが、この創造への意識を弱めているものがあるとすれば、やはり現代ではなんといってもテレビのような気がする。
その他さまざまな創造性の無い娯楽のような気がする。
特にテレビは、人間から思考力、想像力、創造力を奪っている。
何故ならば、どうにも頭が怠けてしまう気がする。
全く受動的な思考もどきが起こる。

テレビが家に無いと言う友人を持った職員の人の話によればこの友達は九州大学という有数の大学に入学したばかりでなく、人望も篤い、人柄のとても良い人物であるそうな。

携帯とかゲームとかインターネットもそうかもしれない。
これらは、創造の道具としてなら少し面白いがどちらかと言うと浪費に近い時間を人間に提供している。
何を浪費しているかと言うと、私たちの持っている最大最高の価値を持つ時間と言うものだ。
Time is moneyならぬまさにTime is life,real life
と考えれば、人間として生まれ人生を創造へと向けないでいられようか。

20年ほど前「日本創造教育研究所」という或る意味洗脳セミナーに参加したことがあって、現在も少し関わっているが、最近この会社の名称の意味が少し理解できたような気がする。
このセミナーは個人的にはとても良い影響を受けた。
人生の大転換の大きなきっかけとなった。
人生のイベントとしては、大学を卒業して医者になった時の次に大きなものであったような気がする。
思考は現実化する。
それ以上に実は、その人間の現実は、その人間の思考そのものであるのだ。

ありがとうございました

たくま癒しの杜クリニック
M田朋久



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