コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 戦争ビジネス2008. 3.14

相変わらず世界各地で紛争が続いている。
イラク、イランも元はアメリカが軍事援助をした小規模ながられっきとした軍事大国なのだ。
それらの国とアメリカの間に緊張関係が生じている。
結果的には紛争を生じさせる為に援助していたようなものだ。

9.11 アメリカ同時多発テロも、同国の自作自演の捏造だったという説もあるらしい。

第2次世界大戦における、日本の宣戦布告も、日本を追い詰めて追い詰めて、戦争に踏み切らせるように仕向けたというイギリスの諜報員(スパイ)の告白本が出ている。
日本の真珠湾攻撃を米国に知らせようとしたオランダの潜水艦を自沈させたと、著者ののスパイは書いている。
スムーズに真珠湾攻撃を日本に実行してもらう必要がイギリス、アメリカを中心とした連合国にあったことがうかがわれる。
つまり、戦争勃発を止めようとした勢力を強引に排除したということだ。

明治維新における、幕府と薩摩長州を中心とした倒幕勢力との間に紛争を起こさせようとした外国の動きもある。
フランスの肩入れした幕府、イギリスの肩入れした薩摩。
結局、幕府側の勝海舟、薩長同盟軍の総帥西郷隆盛との間にかわされた密約で江戸無血開城が成し遂げられ、首都江戸(東京)には戦争による火の手はあがらなかった。

この時勝海舟は、知り合いの博徒達に大量の水を用意させて、戦争による大火に備えさせていたとのことだ。
流石である。

イギリスとフランスの代理戦争が維新の時代、朝鮮戦争におけるソ連や中国とアメリカのそれのように日本にも起こったかも知れないのだ。

明治維新というくらいで革命ではなかった。
ただし、フランス式の政府制度をめざした西郷と、ドイツ式の制度を選択した大久保利通との間に意見の相違対立が生じ、西南戦争が起こったが、これは不平武士の「ガス抜き」の効果があり、その後新しい日本は速やかに新政府を中心とした、近代的な統一国家として船出した。

話を戻しますが、第2次世界大戦と今の紛争の決定的違いは、殆んどすべての紛争が、代理戦争よりも解りやすい「戦争ビジネス」の為の紛争に見えるということだ。
先の大戦では、基本的に全面戦争であった。
兵器・武器・弾薬などの軍事物資、その他の生活物資、人的資源を含め全て自国で生産したものを全てぶつけ合った全国民あげての総力戦であったが、現在の各地域紛争はそうではなく、「争わされ」「戦わされ」、そこにかかわる武器兵器等は他国から供給されているし、燃料、食料などももともとは他国から供給されている上に、高価な武器弾薬も供給され、大量に消費される。
供給する側からすると、戦争というものはとてもおいしいビジネスでもあるのだ。金額的に総量も利益も半端ではない額だ。
大量に消費需要が生じ、自国も周辺の国でも供給が追いつかなくなるらしい。
スティーブン・スピルバーグのアカデミー映画「シンドラーのリスト」はこのことをよく説明している。

日米安保条約の傘の下、不戦を謳った憲法もあり、朝鮮戦争・ベトナム戦争という2つの戦争特需のお陰で、日本は高度経済成長を果たしたともいえる。
潜在的工業力を持っていたとはいえ、当時大量の工業製品を素早く供給できる国などアジアには無かったのだ。
今だったら中国や台湾や韓国に「市場」を奪われていたかもしれない。
まさに経済的にも神国日本である。

アメリカは、ベトナム戦争で敗北した。
これは自他共に国際的にも認められているところだ。

190cmの巨漢の男にボコボコに殴られたひ弱に見えたが、実は強靭な心持ちの少年が、足に短剣をブスブス刺して退散させたようなものだ。
大きな軍事力も、命がけのゲリラ戦には負けてしまうようだ。
もちろん、中国やソ連の後押しもあったが・・・。

今は、「テロ」というヤヤコシイ戦争も生じている。
昔の戦争のように敵味方を明瞭に分ける制服や旗まで持たせた正攻法の戦いと違い、敵味方の不明なテロ・ゲリラ戦では、陰謀知謀に満ちたギリギリの卑怯な戦いの手口が当り前になった。

それにしても、軍人というのは、どうしてあんなに生命がけで他国敵国戦いを挑めるか考えたら、それはどうも、仲間意識を強化させる洗脳みたいなものらしい。みんながするから私も・・・みたいな・・・。

いずれにしても、紛争地域の人々はたまったものではない。
戦争をビジネスにしているお金の亡者たちによって、悲惨な生活、痛ましい悲劇を味あわされ、難民化させられているワケだから。

こういうカラクリは、歴史図鑑などをしみじみとみているとよく見えてくる。
19世紀後半から顕著になっていたが実は、14世紀から始まっていたのではないかと思える。
イギリス・フランスの間の戦争、スペイン・イタリア等を絡めた戦争などは、敵にも味方にも縁戚関係があり、両方にお金を出している資本家もいて壮大な「デキレース」が行われていたのではないかと想像させるフシがある。

読んでいただいてありがとうございました。

追記@
代理戦争といえば我が日本国でも、近代国家になってからのそれは「日露戦争」だそうだ。英米独など列強を背後に大国ロシアと戦を挑んだ。さらに現在の不良債権問題、財政赤字累積の歴史的原初的デキゴトだそうである。

たくま癒やしの杜クリニック
M田朋久


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