コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

[戻る]
■ 虚弱体質のすすめ2008. 2.27

「柔弱は硬強に優る」。
中国の古典、特に老壮思想にもある。
生まれつき、丈夫な人というのは、確かに存在する。
血縁者はみんな90才から〜100才の長寿者で、自らも殆んど大した病気もしない。そんな人だ。
だいたいその人の寿命は、酒だ、タバコだ、不節制だと言うよりも、遺伝的な要素が最も影響が大きいそうだ。

その人間の寿命は、両親と両祖父母の計6人の人の寿命の平均値をとると、ほぼその数字に相当するらしい。

とすると、私の寿命は68才くらいになる筈だ。今時はあまり長寿ではないけれど、短命と言い切れる程でもない。
まあ普通というところか。

関連施設の老人ホームでも8〜9割が女性だ。明らかに、平均寿命でも、世界中どこでも女性が長生き。
やっぱり、柔弱は長寿なのだ。

「体の弱い人は、体を大事にする」
飲食を慎み、過労を避け、何事も極端を避け、ほどほどにしている。つまり、バランスが良い。
どこかしら極端に丈夫でも、体は壊れやすい。

胃腸の弱い人は大食ができず痩せているが、肝臓や腎臓の病気や、癌にはなりにくい感じがする。

筋肉の硬く強い人は、ケガをしやすい。筋肉も柔かくしなやかな方が良い。
野球選手でも、筋肉隆々の清原選手はケガばかりしている。イチロー選手は殆んどしない。

心臓の丈夫な人は無理がキクので過労になりやすく、老化が早い。また、脳卒中とかになりやすい感じがする。寝たきり老人というのは心臓の丈夫な人が多い。心臓が弱ければ、心臓マヒで死んでしまうであろう。

運動神経の良い人は、骨や関節を傷めやすい。あまりに体が自在に自由に動くので、傷めてしまうのだろう。

アタマの良すぎる人では、たかぶった神経を休める為に、タバコやアルコールに走る人がいるが、カンタンな知識と自制心さえあれば、そんなものはただちにやめられる。

おっとりした静かな人は長生きしそうだが、そうでないこともある。
内心にストレスをいっぱい溜め込んでいる可能性があるし、ストレスに晒されていない分、鍛錬されておらず、少しのストレスでポッキリと折れるように死んでしまうこともある。

そういう人は全体に影が薄いというのも気になる。もともと生命力が弱いか、生きている意味があまり無いのかも知れない。

性格の強く激しい人は普通長生きだが、事故死が多い。
突然死んでしまうこともある。

知恵も知識もあり、生活が慎重で、用心深く、絶えず節制と鍛錬を欠かさず、気持ちを穏やかに保ち、極端を避け、飲食や過房を慎めば普通にしていて長生きできるが、ナカナカ実行は難しい。
特に、エネルギッシュで欲望が強く、活動性の高い人は、実行が難しい。

どうしたら、寿命を延ばせるかといったら、表題の虚弱体質がおすすめだ。
実際に虚弱体質でなくても、自らもそういう体質、つまり自分はカラダが弱いと考えて、周囲にもキッチリ公言し、普段からカラダに無理をさせないことだ。
その為には、しょっちゅう横になり、ストレッチをし、リラックスし、酒をひかえ、タバコを喫わず、アタマはあまり物事を考えすぎず、前向きでノーテンキに楽天的にしておくことだ。
その為には、呼吸をゆっくりと深く、力を抜いて、自分にとって、不快で嫌な気分にさせるような情報や画像や人間を遠ざけておくことだ。これらは神経系の緊張を生み、筋肉や血管を収縮させ、ロクなことはない。

私の患者さんで長命な男性は、殆んど女好きのスケベーで、テレビなどで嫌な番組だとすぐ切ってしまい、新聞もネガティブな記事は読まなかった人が多い。

或る長命の患者さんで、亡くなられた後、奥さんから聞いた。
この方は、75才くらいで悪性リンパ腫という血液の癌になったが、髪の毛が抜ける抗癌剤がイヤで、大学病院を強引に退院して自宅に帰ったが、95才くらいまで元気に生きて死ぬまで車の運転までしていた。
この方は、スーパーのレジのおばちゃんまで口説くような、エロスの強い人であった。
また、しょっちゅう病院にやって来ては、くすりや注射をねだって、それを手に入れていたが、いつも精神が生き生きと活動していた、まだ30才代そこそこの私と、談論開発をよくしていたものだ。

読んで下さって、ありがとうございました。

たくま癒やしの杜クリニック
浜田朋久


濱田.comへ戻る浜田醫院(浜田医院)コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせいよくある質問