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■ 念ずれば花ひらく | 2008. 2.23 |
四国愛媛県在住であった仏教詩人、坂村真民先生(故人)の石碑が有名である。 外国を含め、世界中に数有個は存するそうだ。 我が関連の老人施設タンポポにも、この先生の素敵な直々の筆の入った、立派な3m四方の石碑がある。 ありがたいことだ。 前置きはさておき、「念ずれば花ひらく」というのは、思えば叶うという安易な考え方だが、あながち嘘っぽくないと私は思う。 坂村先生にお会いした時に、この念ずれば花ひらくのお札を、袋の中に山のようにいただいた。 この札を持って、受験したり、病や不運の時に心から念じれば、どんな病も癒やされ、不運は幸運に転じ、願いも叶うと真剣におっしゃっていた。 面白いなあと思ったのは、この考え方は、乳幼児期に特徴的な、4つの心の持ち方のひとつである。 【1】実念論:お願いすれば、実現すると思う。 というのに似ている。ついでに言えば、 【2】物活論:すべてのモノには、生命や感情があると考える。 この考え方も、坂村先生は持っておられた。 ひとつひとつの石を愛おしそうに見つめ、「この石は良い」などとつぶやいておられた。飛んでいる鳥とか、木にも話しかけておられた。 さらに、乳幼児期の特徴をあげれば 【3】人工論:すべてのものは、人間がつくったと信じる。 【4】自己中心性:何でも自分中心に考える。 上記の乳幼児期の4つの特徴的な心の持ち方は、本来、人間の持つ無限の可能性、真のパワーを素直に表現したものではないだろうか。 成功哲学とか自己啓発書などは、すべてこの考え方が色濃い。 たとえば、ナポレオン・ヒルの「思考は実現化する」などは、実念論の典型であろう。 乳幼児期の方が、正しい人間の原始の心の持ち方と考えれば、お願いすればすべて実現し、すべてのモノには生命が宿り、すべてのモノを人間がつくることができる。 そして、自己中心的で良いなんて、ディズニー映画のファンタジーに似て、ロマンに満ちた、とても肯定的で前向きな考え方に思える。 さらに、ついでに言えば、乳幼児期には原始反射というのがあって 【1】モロー反射:大きな音でバンザイをする。 【2】歩行反射:空中に抱き上げると、歩く仕草をする。 【3】把握反射:手の平にモノを置くとつかもうとする。 これらはよくアクション映画で大人でも見られる。 空中から落下するスタントマンは、大概、足をバタバタさせる歩行の動作で落下し、銃砲、爆発音や銃を突きつけられた人は、大概、手を上げてバンザイをし、賄賂を渡された大人は、大概、握ってしまう(笑)(・・・チョット違うか) 私達大人の心理行動にとても参考になりますネ。 乳幼児、つまりより原始に近い人間の心のあり方の方が、自然に正しいとすれば、科学的と称される常識や思い込みや、教育によって身につけた大人の人間達の、心の持ち方や行動のあり方にも、少し、反省の余地があるかも知れない。 幸福と成功の人生の為に。 ありがとうございました。 追記【1】 ”ホロホロと山鳥の啼く声聞けば父かとぞおもう母かとぞおもう” 先生の好きな詩であった。 先生の主催していた、「朴の会」の講演の時の言葉であった。 2月下旬は、もう春ですネ。そろそろ、ウグイスの季節。 たくま癒やしの杜クリニック 浜田朋久 |