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■ コートとマフラーとブーツ | 2008. 1. 4 |
ロシア文学で、ニコライ・ゴーゴリの「外套」という小説がある。貧乏役人が新調した外套を奪われた幽霊として出てくるという物語であるが、ロシアの冬には外套は、生命を守る必需品ということが、この小説の背景、前提となっている。 日本の冬も、この外套とマフラーはとても有難い。 結構、寒い日でも、この二つがあればかなり暖かく過ごせる。室内でも身につけていると、風邪予防にもなる。 風邪は、風門と言って、首の後ろと肩を冷やすと、そこから「侵入」するそうだ。 この風門を冷やさないようにするだけで、かなり風邪の予防をすることができる。 ついでに食べ過ぎないことだ。大根、人参、ごぼう等の温野菜を温めて食し、みかんなどを少し食べると、殆んど風邪を引かないで済むハズだ。 ファッションにも、コートとマフラーはとても便利なアイテムだ。何せごまかしがきく。 100円ショップのマフラーでも、何万円もする高級ブランド品でも構わないが、色は選びたい。 高級ブランド品は、丈夫で長持ちで見た目も良いが、マフラーなどまじまじと見る人はいないし、容色つまり顔の表情を明るく保つ方が余程、全体としては好ましい。 顔を引き立てるために、色の選択は顔に合わせて選ぶことだ。こういう時は、自分のラッキーカラーを知っていると、便利だ。 大概、その色は、その人に似合う。 最近は白いコートを着ている若い人を時々見かけるが、これはNGだ。実のところ芸能人にも多いが、ゲンナリする。 何故かというと、コートは外套といくらいで、冬の寒い時に風や街の木枯らしの中を歩く為のものだ。 余程、リッチな人でも、車の乗り降りや、家やホテルの出入り、電車やバスやタクシーの乗り降りで、汚れやすい。白はそもそも、コートの目的、存在価値にそぐわない。白は毎日洗濯する下着の色だ。 ただ、夜には目立つので、車に轢かれないで済むかも知れない。 ブーツも暖かい。ファッションとしても、まとまりやすい。しかし、或る意味で、コートと同じで手抜きだ。女性のブーツは、見た目にはまとまっているが、セクシーではない。 何しろ、足が見えない。 その上歩き方がドタドタしているかヒールの高いブーツだと、何だかヨチヨチしている上に、猫背になって、少し格好が悪い。 中にはガニ股な人もいる。和室に上がるのに不便だ。脱いだ時も臭いらしい。 コートとマフラーとブーツ、冬の快適なファッションツールで、とても便利で有難いが、逆によくよく選び、着こなしに注意されることをお勧めする。 今年の冬も街を歩き、本当にスッキリと着こなしている人はめっきり少なくなった。 このあたりは、中年の女性の方に分があるような気がする。これも一部の人ですけど・・・。 駄文拙文、あいかわらずご容赦。 ありがとうございました。 たくま癒やしの杜クリニック 浜田朋久 |