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■ 映画 | 2007.12.22 |
映画は他人の人生を、気軽に見せてくれて楽しい。遠い外国の生活も、時には宇宙の果てまでも、映像と音楽で、観客を連れていってくれる。 読むのに何日もかかる、長編文芸小説もたった2時間で音と映像入りで、まとめて見せてくれる。しかし、お手軽な分、アタマはあまり使わないので思考力はやや落ちる。 左脳的、論理的、記録的な思考能力が落ちるが、右脳的にはリラックスはできる。 或る重いトラウマを背負った、うつ病の女性の患者さんのお話では、「本が一番心を癒してくれた」とのことだ。この人はタイプ【6】で、物事を突き詰めて考えるクセがあるので、向いているのだろう。 私の場合は、吉凶半ばの感じがする。 私の場合、映画と本を組み合わせる。 映画は、気分的に少し落ち込んでいる時が面白い。ハイテンションで元気すぎる時も落ち込みすぎた時も面白くない。 有名人の「好きな映画」ランキングを見ると、殆んど全く、私とは重ならない。モチロンお気に入りの映画もランクインするが、映画というのは「見る時の気分」もしくは「見た時の気分」が、影響するし、人生に対する感じ方、考え方も異なるし、年齢も人生経験も全然違うので、よく考えてみれば、他人の観た映画が自分も面白いと感じるワケはないのである。 特に、それぞれの美意識なんていうのもあるので、映像美への感覚も違うであろうし、結構ヤヤコシイ。 私の苦手は、ホラー映画だ。 残酷なシーン、暴力シーンは大の苦手。 ただのアクション映画も好きになれない。 ただし、戦争映画は何故か面白い。意外に愛と勇気と意志のドラマとして、「戦争」という背景は或る種の極限状態なので人間の本性とか人生観剥き出しになり面白い。 戦争映画でも、「反戦」モノと「好戦」モノがある。戦意高場、政府のプロパガンダとしての戦争映画は、独戦国でなくてもアメリカでもイギリスでもドイツでもロシアでも我が日本でも、結構、数多く見られる。 映画の内容としては、反戦モノの方が重苦しい。当然である。 映画も古典クラシックというのがあって、これは、大概面白くないものは少ない。 歴史の洗礼を受けているので、作品の完成度は高い。 先述した、自分の美意識、人生観、価値観にマッチすれば、何十回観てもオモシロイと感じる。 ちなみに私の「好きな映画ランキング」は 【1】邦画 1)天国と地獄(黒澤 明監督) 2)いつかどこかで(小田和正監督) 3)どら平太(市川昆監督) 4)ウホッホ探検隊(根岸吉太郎監督) 5)ひとひらの雪(根岸吉太郎監督) 1)の天国と地獄も誰が観ても名作傑作だろうと思う。山崎 努の犯罪者ぶり、医者ぶりが良かった。 【2】洋画 1)心の旅路(マーヴィン・ルロイ監督) 2)007ゴールドフィンガー 3)死に行く者への祈り 4)イヤー・オブ・ザ・ドラゴン 5)トップガン 6)ノーマーシー 7)ゴッドファーザー 8)ニューシネマパラダイス 9)アメリカン・ジゴロ 10)ボーン・アイデンティティ 11)マイアミ・バイス 12)トーマス・クラウン・アフェアー キリがないくらい、いっぱいある。 邦画はどら平太の主人公が一番カッコイイ。 洋画は主人公はみなカッコイイ。 一番カッコイイのが「死に行く者への祈り」のミッキー・ローク。 二番目は、ゴッドファーザーの、マイケル役アル・パチーノ。 三番目はトップガンの、トム・クルーズだ。 好きな俳優は、ミッキー・ロークとアル・パチーノ。 心の旅路は、グリア・ガーソンの女性役が最高に素敵で美しい。巷の人気女優オードリー・ヘップバーンよりはるかに好きだ。 昔の女性の美しさの極微がある。昔の男性の美しさというと、若い頃のショーン・コネリーだ。 野生的で、セクシーで、紳士ヅラしたケダモノだ。男だ。そんな雰囲気が良い。 「心の旅路」は両親に勧められて観た初めての映画だ。こんなロマンチックな映画を酒乱の父が観るなんて・・・。 ありがとうございました。 たくま癒やしの杜クリニック 浜田朋久 |