[戻る] |
■ 自己愛と子供の虐待 | 2007.11.12 |
子供を虐待する親は、大概、自己愛、自己受容が不足している。それは少年少女のリストカットに似ている。未熟な人格のなせる所業であろうか。 自分のことが好きでたまらないなら、その延長にある妻や子、夫や子は、可愛いであろう。 そう考えると、被虐待児をつくらない為には、その両親、父や母より、その祖父、祖母の教育というのも、有効かも知れない。 祖父、祖母が、幸いにも生きていれば、自分の子をもっと愛するか、もしくは愛情を伝える作業をしてもらう。結果として、父、母の自己愛が高まり、虐待は止む。 祖父母が、生きていても死んでいても、治療上は、「再親治療」交流分析でいう「リペアレンティング」というのをする。 親の愛情を再確認、再体験してもらうのだ。このことにより、自己愛、自己承認が高まり、子供への虐待は止まる筈だ。 子供が可愛くて仕方なくなる。 実のところ、自己愛というのは、深まれば深まる程、他者愛へとつながる。 自他が一体となる感覚だ。 純粋に理詰めで深考しても、自己と他者は一体なのだと気づかなければ、それは浅考であろう。 宇宙に飛び出て、地球を見てみれば良い。今は月に行った、アポロ計画の宇宙船から撮った「地球写真」もあり、SF映画でも、度々出てくる地球画像あり。 その地球を見ていると、人間が、今のところ地球という生命体の一部であることに気づく。 自分の子も他人の子も人類全体に対して、深い愛を感じ、結果として人類は純粋な意味での真の平和に向かうかも知れない。 マザー・テレサも言っているように、 「心の平和」「愛の満ちた心」こそ、平和への最短航路なのかも。 結論。 「自分を好きになりましょう」 「自分をゆるしましょう」 「自分を愛しましょう」 そうすれば、自らも周囲も社会も、嫌な思いをする、子供への虐待はやめることができるかも知れません。 ありがとうございました。 たくま癒やしの杜クリニック 浜田朋久 |