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■ 不妊相談 | 2007.11.12 |
産婦人科医ではないけれど、時々「子供ができません」という相談を受ける。 第1子であれ、第2子であれ、色々助言をして実行していただいた方は90%以上、患者さんに至っては、ほぼ100%懐妊、無事出産に至っている。嬉しいことだ。 モチロン、不妊治療ではない。単なる助言アドバイスだ。 【1】体位 昔、或る王様が不妊で悩み、国中の医者を募り、子供をつくらせてくれたら、高い報酬を与えることを記したところ。 殆んどの医者は、結果を出すことはできなかった。 ところが、或るアヤシゲナな医者が、100%懐妊させましょうと、伝授したのが、性交時の「体位」である。具体的には、男性が、立位になり、女性を逆さまにして射精した後に振りまわせ・・・だそうな。 なんと原始的な。あまりにも単純で、多少物理的には、「そうかもなあ」とも思えるが何となく滑稽ですらある助言である。 けれども、これを実行したところ、件の王様は次々と王妃を妊娠させ、多くの子供をもうけたそうである。ホントかなあ〜。 この話はさておき、私の助言は以下のようなものである。 【2】食事 ご存知のように、先進国では出生率は軒並み減少しており、子供はどんどん減っている。最も出生率が低いのはイタリアで、次は我が日本である。 イタリアは、カトリックの国。そして享楽の国である。食べ物のおいしい国である。 色々な理由があるのであろう。 アメリカの出生率は、2.0を越えているが、これも、移民の下層階級か、逆に富裕層の一部が多産で、多くの中産階級は少産少子である。 発展途上国は多産多死。いっぱい子供ができて、いっぱい子供が死ぬ。 これは、栄養状態の問題もあると考えられている。 低栄養、つまり、低蛋白、低脂肪の食事、即ち肉や魚や玉子などおいしいものは食べられないので、穀物とか豆とかの「貧しい」食事を少ししかできないので、生命は危険信号を発し、繁殖力を高めようとするらしい。まさに、生命の摂理だ。 肉体は痩せ、性欲は落ちるが、繁殖力は増す。 そして、少し、野性を取り戻す。ついでに、野や山を駆けめぐり、夜に配偶者と交われば、“自然”に立ちもどり、自然に子を孕む。 このような理由から、少し、「ご懐妊」のために「低栄養状態」を勧める。 おいしいものをたらふく食べることを戒める。 【3】墓参り 嫁ぎ先のお墓に参り、「子供を授かる」ようにお祈りする。 お墓で願をかけるのは、良くないと言う人がいるが、私は反対である。 あくまで想像であるが、子孫に頼まれ事をされて嫌がる先祖がいるだろうか。モチロン御礼も大事であろうが・・・。 先祖は敬わなければならない。 親を敬うように。 「生まれて来なければ良かった」などと、子供に言われて、嬉しがる親などいないであろうし、また「生まれて良かった。何もかもご先祖様のお陰です」 と墓前で言われて嫌がるご先祖様もまたいないであろう・・・。 こういう理屈から、容易に想像できるように、結婚とか出生出産とかは、ご先祖に頼むのが一番で、それでダメなら、あきらめた方が良いかも知れない。 いつも言うように、人間は霊的な存在なのだ。何でもかんでも人間の思うとおりにはならない。 ちなみに強姦とかレイプとか、暴力的な性交でも、妊娠するのはよくあることであるが、これまた「危険な状態」なので、つまり自分の生命の危機を、カラダが感じとり、自然に妊娠しやすくなるらしい。 【1】【2】【3】は、実は共通している。 まとめていうと、野性への回帰だ。体位しかり。 墓参りが何故、野生かというと、それは自らの死を意識できるからだ。 野生でない状態とは、いつまでも同じ状態がつづくという人間の思いちがいの最たるものだ。 自然な状態で、生命は自然に繁殖するようになっている。 危機になれば繁殖し、安逸にふければ、生命力は衰え、繁殖もしない。 今や、日本人の繁殖力の低下は、生命エネルギーの低下であろう。 まさか、戦争するなど論外だが、諸々の活動において、常に危機意識を保ち、少しく野性、つまり、外敵にいつもさらされていると感じている性質をつくり出せば、「結果」が出る筈だ。 追記【1】 盲信禁物。 ただし、結果はいかに。 ありがとうございました。 たくま癒やしの杜クリニック 浜田朋久 |