コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 菜食か肉食か2007.10. 9

約30年あまり、セミベジタリアン、やや中途半端ながら、菜食主義を通してきたが、ここに来て少し、この主義が揺らいでいる。

あの悪名高き、アドルフ・ヒトラーは菜食主義者で酒も飲まなかったが、晩年は脳の障害を疑わせる言動と体の症状(手のふるえ)があったらしい。
トルストイも菜食主義だ。
「獣の死骸の肉を食する」等、人間のするべきことではない・・・。と思っていたが、ここに来て、肉食家の健康者、長寿者にも時々接するようになった。
最新の栄養学の中でも、人間は肉食であるから、炭水化物や野菜など極力控えて、糖尿病や高脂血症、メタボリック症候群を治療させる医者もいるらしい。
この先生の理屈も聞いていると、一理あると思い、現在、肉食を実行中である。
二日目であるけれど、何となく頭の働きが鈍くなった感じがあるが、炭水化物を多く取った時の眠気、倦怠感はない。
少し、苛々した感じはある。仕事の集中に少し忍耐がいる。なんとなく怒りっぽくなった感じで診療を簡単に短時間に済ませようという欲求と滑らかな思考が少し、雑になった感覚がある。

これは、多くの肉食家の友人達に見られた兆候なので、ヤッパリかという印象。
しばらくは様子を見ようと思っている。
仕事やその他の日常生活の「感覚」にマイナスなものを得たなら、また便の悪臭が強くなったらセミベジタリアンに戻そうと考えている。

江戸時代の占いの大家で、水野南北という人がいる。この人は「短命の凶相」を易者に指摘され、麦と豆だけの食事でその悪運を逃れられる。
素直に実行したところ、見事にその凶相は消えていったそうである。

もともとこの人物は、観相上、謂わゆる凶相の人で、牢屋を出たり入ったりする「ならず者」であったから、囚人達の凶相についてはうすうす気づいていたようだが、この易者の指摘と「食」の改善によって凶相を克服した経験から、「運命は食にあり」との結論を得、さらに観相学の的中に精度が上がったらしい。

自らも食を制する節することで立身出世をし、倉を何棟も持つ程の分限者、金持ちになった。

食は本当にオソロシイ。
見方を変えれば、「食を制する者はすべてを制する」とも言える。

このような理屈は大昔からあって、「肉と酒」のコンビが最悪で、貧しき人々はさらに貧しく、富める者も没落するとある。

ローマ時代もマルクス・アウレリアウスを始め、五賢帝と言われた人々は帝王ながら、生活も食事も質素であったらしいが、これまた悪名高きネロ皇帝の時代に、酒、肉と、淫らな快楽に明け暮れた結果、かのローマ帝国は滅んでしまった。

私の友人で、大阪で1000億円程の規模の実業家がいたが、肉食家大食漢で、やはり会社を潰して1000億円の借金を背負った。
ちなみにこの時期付き合っていた女性は、とても魅力的で美しい人であったが、「相性的」には凶の人であった。
大食
大酒
サゲマン
と、倒産の陰の三要素が入った、私と同年の人物であった。
このように、私の比較的順調な人生や、ささやかな成功も、ベジタリアンのお陰かとも思える。


肉食というのは、生命全般から考えても、比較的高等な動物に属する牛とか豚とかクジラとかを食するワケで、これは仏教的には「殺生」ということになるから、地球上の生命循環からにも、不徳な食行動になるのかも知れない。先進国の肉食は地球のエネルギーの大量消費になる・・・という説もある。ガンジーという偉大なインドの指導者は果物しか食しなかったそうである。果物は「落ちてくる」から殺生にはならないという理屈だ。ナルホド。確かに肉食は野蛮な感じはする。

厳格なベジタリアンを別にしても、肉食家は短気で怠惰で、精力家で好色、落ち着きが無く、脳の変性疾患、例えばパーキンソン病等が多い印象を持っている。
このような色々な情報知識や経験を参考にしながら肉食主義をしばらく実行してみたい。

結果は、数日後にご報告します。

ありがとうございました。


たくま癒やしの杜クリニック
浜田朋久


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